スマートフォンのわかりやすさとは

投稿日 : 2010年4月27日 13:52

iPhoneが売れて、Windows Mobileの売れないのは、「iPhoneは使いやすく、WindowsMobileは使いにくい」 からというご意見をいただいた。

それは明確にわかるが、具体的に私たちは何を使いづらいと感じているのか?

シェルの複雑さを定量化してみる

例えばシェルを見てみるとよくわかる。シェルの構造を分解してまとめるとこんな感じ。

  • 各スマートフォンOSのシェルの階層数

      アプリ階層 設定階層 情報階層
    iPhone 1 3 なし
    Android 2 4 0
    Windows Mobile 2-3 5-7 (0)
    HTC Sense (WM) 1 3-4 0

  • iPhone や Android は階層がシンプル
  • アプリケーションはすべて同じ階層にあるので見つけやすい
  • WMはフォルダがあったりなかったり一貫していない
  • WMは設定画面からさらに細かいページがあったり、そうでないページだったりまちまち

HTC Sense によって Windows Mobile が変わった

ところが、HTC Sense をToday アイテムとしておくと状況が変わる。

  • アプリケーションの置き場も一貫する
  • 設定画面も目的の画面までは階層構造が一貫する
  • しかし、WM本来の画面になるとまた、一貫性のない画面構成が始まる

HTC Sense によって階層は iPhone 並になり、且つ情報画面も利用できる。が、WMのネイティブ画面が足を引っ張るという、なんとも、悲しい状況。

何が悪いのか?

このように

  • 必要な場所にすぐにたどり着けない
  • 階層構造のルールがまちまちで一貫していないので探しづらい

というのもシェルが使いづらい要因=OSとして使いづらいと感じる要因の一つかもしれない。

参考情報:各OSのシェルの階層

iPhone
アプリ階層:1 設定階層:3 情報階層:なし
  • ロック画面
  • ページ(スタート
    • 設定
      • フライトモード
        • 設定子画面
      • サウンド
        • サウンド設定
      •  :
    • アプリ
    • アプリ
    •  :
  • ページ
    • アプリ
    • アプリ
    •  :
Android
アプリ階層:2 設定階層:4 情報階層 :0
  • ロック画面
  • ホーム画面
    • すべてのプログラム
      • アプリ
      • アプリ
      • 設定
        • 個人設定
          • 設定子画面
        • 無線とネットワーク
          • ネットワーク設定
        • ダイアル
        •  :
      • アプリ
      •  :
  • 天気画面
  • メール画面
  •   :
Windows Mobile
アプリ階層:2,3 設定階層:5-7 情報階層 :(0)
  • ロック画面
  • Today
    • Today アイテム
    • プログラム
      • アプリ
      • アプリ
      • フォルダ
        • アプリ
        • アプリ
        •  :
      • 設定
        • 音関連設定
        • ホーム画面設定
        •  :
        • 通信設定フォルダ
          • 接続
            • タスク
              • モデム接続
              • プロキシ
              •  :
            • 拡張
              • ネットワーク
              • 接続ルール
              •  :
          • WiFi
            • WiFi設定子画面
          • USB
            • USB設定子画面
        • システム設定フォルダ
          • このデバイスについて
          • メモリ
            • メイン
            • ストレージメモリ
          • 地域と言語
            • 地域
            • 単位
            •  :
          •  :
      • アプリ
      • アプリ
      •  :
      • フォルダ
      •  :
HTC Sense
アプリ階層:1 設定階層:3-4 情報階層 :0
  • ロック画面
  • ホーム画面       青字はHTC Senseの機能 
  • アプリページ
    • アプリ
    • アプリ
    •  :
  • アドレス帳ページ
  • 天気ページ
  • 設定ページ
    • 個人設定関連
      • 壁紙設定
      •  :
    • 通信設定
      • 接続
        • タスク
          • モデム接続
          • プロキシ
          •  :
        • 拡張
          • ネットワーク
          • 接続ルール
          •  :
      • WiFi
        • WiFi設定子画面
      • USB
        • USB設定子画面
  • 音楽プレイヤー
  •  :

フィードバック

# re: スマートフォンのわかりやすさとは

2010/04/27 16:41 by tetz
昨日コメントしたものです。
よくぞまー、ここまで分かりやすく整理してくださいました。あらためてナルホドなと思いました。
「iPhoneは使いやすく、WindowsMobileは使いにくい」
んー、ただ、これはiPhone, WM, Androidそれぞれを一通り使ってみたことがある「玄人」の意見ですね。それがiPhoneのマーケットシェア優勢の一番の理由ではないと思います。 はたしてどれほどのiPhoneユーザが他のスマフォも「知ってる」のでしょうか? それまで普通のケータイしか使ったことない、PDAすら知らない人達がはじめてのスマフォとしてiPhoneを使ってます。そういう人達は「WMは階層が複雑だから。。。」とかいう認識でiPhoneを「選んだ」んでしょうか? WM端末をちょっと店頭で触ってみたことがある人の大半がむしろ、もっと表面的なイメージで「ナントナクとっつきにくそう」といった程度ではないでしょうか? つまり、あのマックのコマーシャルのアレですよ。スーツを着た人よりTシャツ姿の人の方が話しかけ易いというか。イメージ戦略の成功はiPodとWalkmanのシェアに現れてると思います。(日本市場においてはWalkmanは挽回しつつありますが) Apple社は他のどのメーカーよりカジュアルなイメージを明確に消費者に伝えることに成功している。だけのような気がしますがね。
それに、日本のフツーのケータイは操作が結構複雑だったりしますしね。はっきり言って、ネットやPIM端末としての使いづらさで言ったら、スマフォに慣れている人からみたら、「なんでケータイでウェブサーフする気になるの?」と思いますけど多くの人はケータイを使いこなして(?)いるし、ケータイからiPhoneに乗り換えた多くの一般ピープルが、それぞれのOSの階層構造を吟味して、その違いを十分把握した上で選択しているとは思えない。やはり、もっと単純にマーケティングの問題のような気がします。ファッションアイテムの流行に近いというか。。。。いわゆる「おすみつきシンドローム」ってやつじゃないでしょうか? 試しにご近所に居るiPhone使ってるJKあたりに「WMやAndroidをどう思うか?」と聞いてみてください。恐らく「うぃんどうずもばいるって何?」ってかんんじだと思いますよ。 
だから、WMもその「堅苦しいイメージ」をマーケティングで払拭できれば市場はもっと伸びる可能性があると思ってます。 WindowsがOSXより普及しているように。

# re: スマートフォンのわかりやすさとは

2010/04/27 16:54 by avi
tetz さん。
昨日に引き続きありがとうございます。

いわれてみれば確かに、これはマス層の購買の要素としては違うかもしれませんね。買いに来る人は(特に最近の人は)種類なんか見ないですからね。単純に「よさそう」が最大の原動力。やっぱりマーケティングですね。

iPhone は Appleが直々に全世界のマーケティングプランを決めてCMも作って行う。Xperia は起死回生を狙った Docomoが力を入れてやった結果です。
Windows Mobile 、というよりも各デバイスのみりょくをどう出してマーケティングするのか、デバイスの能力以上に求められますね。

となると、だれがどう頑張ればいいのだろう?ってかだれとどう頑張るべきだろうか?
そこを考えないと。

# re: スマートフォンのわかりやすさとは

2010/04/27 19:49 by kid
ファッション業界で感じた事

>>ファッションアイテムの流行に近いというか。。。。

→ トレンドリーダーと自分で言い始めた人が、
  流行を作り出すのがファッション業界です。

    → 今年の色もインターカラーという団体が勝手?に
  決めて発表しています。(2年前からの仕込み)
                     ↓
[大手服飾メーカー]        ↓ [メディア]
この流れは、割と毎年起こって ↓ その決定をあたかも誰もが認めたモノとして
いる現象なので、その現象を  ↓ メディアが騒ぎます。
見越して製品を作り始めます。 ↓ そして勝手に流行とします。
何しろ2年前から分かっている ↓ 情報の真偽を確かめる事無く、
のですから、かなりの的中率  ↓ オタクじゃない一般の人たちに提供します
です。
しかし、ここで、ほんの少し    ↓  [一般服飾メーカー]
勝手に決められた流行をアレ  ↓  2年前からの情報は、手に
ンジして商品に物語性を持た  ↓  入ります。しかし正直に真面
せるのが大手服飾メーカー   ↓  目に忠実に流行を製品にし
です。                ↓  ます。大手メーカーに便乗し
                    ↓  た形で商品を展開します。
                       でも、必ず大手メーカーから
                       1歩出遅れます。これは致命
                       傷です。何しろ服飾業界は
                       4シーズンの区切りを持ち、
                       1シーズンの半分弱がセー
                       ル期間です。
                       (実質プロパー期間1か月半)

    → そして、その[メディア]や[大手の物語]が大好きな人たち・・・・
  と言うか流行と言われる情報にすがる人たちが
  動く事により本当の流行を作り出しています

  (なんとなく結論)
       確かに、使いやすさとかじゃないですよね

# re: スマートフォンのわかりやすさとは

2010/04/27 20:10 by kom
「訴求点の明確さ」「シェル(OS)のシンプルさ」「マーケ」どれも大きな要因だと思いますが、ワタシの見解を言わせてもらうと「ターゲットユーザー」ではないかと思います。

PDAの延長線にある従来のスマートフォンは、ガジェット好き/アーリーアダプター/企業のIS担当などITリテラシーの高い人がターゲットユーザーだったのではないでしょうか。「Windowsとの親和性」は立派な訴求点だと思いますが、それはネットサービスなどを含むPCを使いこなしている人以外には魅力が乏しく、ガジェット好き以外の人に広がっていかない。

一方、iPhoneがターゲットにしているのは明らかに一般ピープル(カッコ良く言うと“For the Rest of Us”w)です。とにかくシンプル簡単わかりやすいことを追求し、複雑な操作をするくらいならバッサリ機能ごと切り捨ててしまう潔さ(笑)。逆にITリテラシーの高い人にはウケがイマイチですよね、あれもできないこれもできないって(笑)。

現在スマートフォンの割合は15%前後らしいですが、15%をターゲットにしているスマフォと残り全部+15%の一部をターゲットにしているiPhone。いろんな要因が重なり合っていますが、最も大きな差はソコではないかと。

そしてそのターゲットユーザーに対して、何を(機能の線引き)どうやって(GUI)させるのか、何もしなくても勝手にやってくれるとか(同期やバックアップ)他のサービスとの連携とか、もちろんハードのデザインも、全てが同じ方向に向いている…ように感じます^_^;)。
だからこそ「ホラこんなに簡単(あなたにも)」みたいなCMができるワケで、単なるイメージ戦略だったら早々にメッキがはげて失速してますって(笑)。

# re: スマートフォンのわかりやすさとは

2010/04/28 0:07 by avi
kid さん。

なるほどなるほどの連続で読んでしまいました。
ためになる情報をありがとうございます。
ないものを生み出すので、その裏にはいろいろな仕組みがあるのですね。
それなりのものを、トレンドとして、大きなマスメディアで動かすという仕組みは流行になっているわけで、その後どれだけ長続きするかで、使いやすさとか発展性が絡んでくるのかもしれません。
きちんとマーケティングを実践するのはやっぱり重要ですね。
そしてトレンドとして作る出すというアプローチはどんな業界でも考えなけれいけない。ためになります。

ありがとうございます。

# re: スマートフォンのわかりやすさとは

2010/04/28 0:21 by avi
komさんありがとうございます。

「15%をターゲットにしているスマフォと残り全部+15%の一部をターゲットにしているiPhone」 というターゲット設定とそこに対するアプローチという視点はなるほどと思ってしまいました。って、そこでなるほどって思ってちゃいけないですけどねー。

Windows Phone 7 もたぶんそんなことをやろうとしているとは思いますが、そこからきちんとマーケティングできるか?というあたりは不安ですね。

# re: スマートフォンのわかりやすさとは

2010/04/29 2:42 by Zennin
初めまして。
私は、Windows Mobileで一番分かりづらいのは、ネットワークの設定だと思います。
たとえば、PPTPで会社に繋いでメールを読むといった設定ですが、iPhoneでもAndroidでもさくっとできましたが、Windows Mobileでは、めちゃくちゃ時間がかかった記憶があります。
ネットワークに限らず、Windows Mobileの設定画面は、何でああ分かりづらいのでしょう。
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